刺繍製品のカスタムオーダーをスタートします
今年から刺繍パッチ、ワッペン、アップリケのカスタムオーダーを受付します。
まずそれぞれの用語の整理をしたいと思います。実際はパッチとワッペンについては、どちらも使用され特に差異はないように感じます。
パッチとは-patch-
洋服に穴が開いたり破けた箇所を補修するために貼り付ける用途に由来する用語。アメリカの英語圏ではパッチを使用することがほとんどのように感じます。
ワッペンとは-wappen-
ドイツ語のwappenから由来する用語。軍服や制服に着用する紋章をつけるための装飾された布を指す言葉。デザイン製の高い製品が多いように感じます。
アップリケ-appliqué-
フランス語に由来する言葉で、布の上に別の布を載せて刺繍する手法、それを用いた製品。
実際は製法がミックスされている
3つとも単体の製品として販売されることもありますが、パッチは裏側にベルクロ(マジックテープ)が縫い付けられていることが多いです。ワッペンも同じく裏にベルクロが縫い付けられていることも多いです。アップリケについては裏側にアイロン圧着シートが付いていて、各自でアイロン圧着をして貼り付けることを想定した製品が多いように感じます。また裏側には何も付いておらず、各自で縫い付けることを想定した製品も多いです。
ただベルクロが縫い付けられている場合には、製品にはオス(ギザギザ面)が縫製されていることが多く、貼り付ける側にはメス(モジャモジャ面)がないと付けることができない点を留意する必要があります。逆にアイロン圧着シートの場合にはアイロンで圧着できるバッグや洋服であれば付けることが容易なので、汎用性は高いように感じます。ですが圧着後は容易に外すことができないので、洗濯頻度の高いものへ圧着した場合には、刺繍製品は擦れに弱い面があるため、洗濯のたびにワッペン自体にダメージが入る場合も合わせて想定しておく必要があります。
実際はワッペンとされた製品も細かい製法ではアップリケとなっていて、裏側にはベルクロが付いている製品、またパッチとなっているが裏側には何もない製品などもあります。
当店では既にミリタリー要素が強いいわゆるコールサインパッチのカスタムオーダーを展開しています。こちらではアメリカの英語圏を想定してるためパッチという用語を使用しています。
今回からスタートするカスタムオーダーには上記の製品と混同しないようにワッペン、を採用しようと思います。なのでワッペンとしての名称ですが実際はアップリケの手法がミックスされたワッペンという製品となることもございます。
カスタムオーダーに必要なこと
気になる料金ですが、まずは刺繍をするには刺繍データを作成しなければならないという大前提があります。写真や高解像度のデータ、イラストレーターのベクターデータがあれば自動で刺繍データができるように思われがちですが、現実はそうではありません。
現在の刺繍ソフトはオートパンチ機能という上記の自動刺繍データ作成機能がインストールされているソフトもありますが、現状ではほとんど使えません。
と今回は長くなりましたので、カスタムオーダーをするためにどのくらいの料金が必要なのかは次回に。
刺繍ワッペンのカスタムオーダー料金についてはこちらの記事をご確認ください。